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もう歩数計だけでは不十分?歩き方をチェックし健康づくりに役立てる方法を解説

健康にはウォーキングが効果的ですが、効果を高めるには歩数だけでなく、歩き方も重要です。
近年では身につけるだけで手軽に歩き方をチェックでき、健康に役立てる機器が登場し始めています。
本記事では歩き方をチェックする重要性と方法について解説します。

進化するウォーキングアプリ

ウォーキングを健康づくりに役立てる際の課題

ウォーキングは手軽に始められ、健康づくりに役立つ運動方法です。
しかし「とにかく歩けば健康になる」というわけではなく、歩き方も重要です。
一方でウォーキングによく使われる歩数計の多くで、歩き方をチェックできないことは難点の1つです。

ここではウォーキングを健康づくりに役立てる際の課題について、考えていきます。

●健康づくりには歩数だけでなく、歩き方も重要

ウォーキングを健康に役立てるには、以下の2つが重要となります。

  • ○歩数
  • ○歩容(歩き方の質)

このうち歩数については、当サイト「高齢者の介護予防におすすめなウォーキングのコツを理学療法士が解説します」記事で解説の通り、介護の予防には5,000歩、生活習慣病の予防には8,000歩が目安となっています。

一方で歩き方には、さまざまな指標が含まれます。
歩くスピードは、歩き方の主な要素です。
加えて「Mikara MirrorWalk」を開発した株式会社ジャパンヘルスケアでは、きれいに歩く3つのポイントを以下の通り示しています。

  • ○姿勢
  • ○腕振り
  • ○足運び

歩き方を改善することにより、以下のメリットが得られます。

  • ○正しく歩く方法を身につけられる
  • ○健康増進に役立つスピードでウォーキングできる
  • ○姿勢がよくなる

このように、ウォーキングをする際は歩数だけでなく歩き方も重要です。
それぞれのメリットについては、「歩き方を改善するメリット」見出しで詳しく解説します。

●歩き方をチェックする機器は、歩数計のようなコンパクトさと使いやすさが求められる

どのような方でも、機器やほかの方の手を借りずに歩き方を正しく知ることは難しいものです。
実際には歩いている姿を毎回ほかの方にチェックしてもらうことは現実的ではないので、機器の助けを借りることになるでしょう。

歩き方をチェックする機器には、大きく分けて2つのタイプがあります。

  • ○カメラの前を歩き、シルエットを分析する
  • ○機器を身につけ、自動で歩容に関するデータを記録し分析する

もしあなたが日常的に使用するなら、身につけるタイプであることが必要です。
加えて歩数計のようにコンパクトで使いやすく、かつストレスなく装着できる製品でなければなりません。

●身につけて歩き方をチェックし、過去の記録と比較できる機器が登場している

歩き方をチェックする機器には、「難しいことはわからない」方でも簡単に歩き方をチェックできるメリットがあります。
正しい歩き方に変えるためのアドバイスを受けられることも、メリットの1つといえるでしょう。

過去の記録と比較できることも、特徴に挙げられます。
もし歩き方が改善していればあなたの成長を実感することができ、励みにもなります。

歩き方を改善する3つのメリット

正しい歩き方でウォーキングすることには、3つのメリットがあります。
それぞれのメリットは何か、順に解説していきます。

●正しい歩き方を身につけられる

正しい歩き方を習得できる点は、歩き方を改善する主なメリットです。
一例としてNECが開発する歩行センシングインソール「A-RROWG」(アローグ)では、歩行時の足の軌道(歩行軌跡)を計算した上で、以下の6項目を計測しています。

  • ○歩幅
  • ○歩行速度
  • ○歩行ピッチ
  • ○外回し距離
  • ○接地角度
  • ○離地角度

引用:中野裕明: インソール型デバイスとスマートフォンで構成する歩容改善システムの医療活用の可能性を説く. 月刊新医療2020年4月号: p74, 2020.

計測結果に基づき、あなたに合ったアドバイスが提示されます。
これにより正しい歩き方を身につけられ、腰や足に負担をかけないウォーキングが可能となります。

●健康増進に役立つウォーキングができる

歩く際には、運動の強さも意識する必要があります。
たとえば同じ5,000歩でも、時速4km/hと時速6km/hでは、体に与える影響も異なります。

青柳らは2000年から10年以上にわたり、群馬県中之条町の高齢者に対して、日常的な身体活動と心身の健康に関する研究を行いました。
研究の結果、歩数に加えて強度が中程度の活動である「速歩き」を行った時間により、以下のように予防や改善できる疾患が変わることがわかっています。

  • ○歩数4,000歩、5分の速歩きなら、うつ病の予防
  • ○歩数5,000歩、7.5分の速歩きなら、介護や認知症の予防
  • ○歩数8,000歩、20分の速歩きなら、ほとんどの成人病予防

一方で無理に速いスピードで歩くとかえって体に負担をかけますから、あなたに合った速度で歩くことが健康を保つ秘訣です。
歩き方をチェックする機器を活用することで、あなたの歩行スピードもチェックできます。
アドバイスを参考にすることにより、無理のないスピードでウォーキングを行えます。

●姿勢がよくなり、あなたの印象もアップする

街を歩いていると、前かがみで歩いている方をよく見かけるのではないでしょうか。
歩く姿勢が悪いと、あなたの印象も悪くなってしまいがちです。

歩き方をチェックする機器では、歩く姿勢もチェックしてくれます。
アドバイスに従い姿勢と歩き方を見直すことで、あなたの印象もよくなることが期待できます。

手軽に歩き方をチェックする2つの方法を紹介

身につけるだけで歩き方をチェックできる機器には、さまざまなものがあります。
ここでは2つの方法を取り上げ、それぞれの特徴と該当する製品を解説します。

●その1:靴底に入れる

靴底に入れる

靴底に入れる方法は、手軽に歩き方をチェックできる方法の1つです。
靴のインソールと同じ使い方ができること、靴の中に入れっぱなしにできることが特徴です。

さきに紹介したNEC「A-RROWG」は、このタイプの製品です。
わずか50gの製品ですから、靴底に入れても重さを感じません。
また歩行していないときは自動で電源を切ることで、約1年間の電池寿命を実現しています。

A-RROWGは歩行分析センサにより取得した歩行軌跡を基にして、歩き方に関するさまざまなデータを計測し、理想的な歩き方のアドバイスをします。
アドバイスに基づいて歩き方を見直すことで、姿勢よく正しい歩き方が身につきます。
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A-RROWGは2020年2月に「Makuake」においてクラウドファンディングが行われ、申込者に対して5月に製品が発送される予定となっています。
誰でも手軽に歩き方をチェックできることが魅力ですから、早期の一般発売が待たれる製品です。
なお製品の使用には、専用のスマートフォンアプリが必要です。

●その2:スマートフォンアプリを活用する

スマートフォンアプリを活用する

もっと手軽に歩き方をチェックしたい方は、スマートフォンアプリ「Google Fit」を活用する方法があります。
Google Fit なら、いつも使っているスマートフォンを身につけるだけで済むことが魅力です。

Google Fit は歩く速度を認識した上でどの程度強い運動か自動で分類し、運動の強さごとに歩行した時間を記録してくれます。
これは安静時とくらべて何倍の強さの運動かを示す単位「METs」(メッツ)に基づいています。

METs 運動の種類 ハートポイント
3~5.9 速歩き(分速94~107m)など、中程度の運動 1ポイント/分
6以上 ジョギングと歩行の組み合わせなど、強めの運動 2ポイント/分

さきに紹介した青柳らの研究で重要とされている「速歩き」は、「ハートポイント」でチェックできます。
歩数に応じたハートポイントになっているかチェックすることで、適切な速度で歩けているかセルフチェックできることが特徴です。
以下の表は、一つの目安となるでしょう。

求める予防 必要な歩数 必要なポイント(中程度の運動時間)
介護が必要となる状態を予防する 5,000歩 8ポイント(7.5分)
生活習慣病を予防する 8,000歩 20ポイント(20分)

ウォーキングは歩き方も気にすることで、健康づくりに役立てられる

健康づくりのためにはただ歩数を重ねるだけでなく、どのように歩くかも大変重要です。
歩き方は自分自身でなかなか気づきにくいものですが、機器の活用によりどのように歩けばよいかアドバイスを受け、健康づくりに効果的な歩き方を習得できることが魅力です。
歩き方をチェックする機器は、今後使いやすく便利なものが増えると考えられますから、新製品などに注目するとよいでしょう。

参考:
中野裕明: インソール型デバイスとスマートフォンで構成する歩容改善システムの医療活用の可能性を説く. 月刊新医療2020年4月号: 72-75, 2020.
オージー技研 高齢者の介護予防におすすめなウォーキングのコツを理学療法士が解説します.(2020年5月17日引用)
東京都健康長寿医療センター 研究所NEWS No.265.pp.4-5(2020年5月17日引用)
厚生労働省 身体活動・運動の単位.(2020年5月17日引用)
Amazon 「歩数計」の検索結果
ヨドバシカメラ 「歩数計」の検索結果
ビックカメラ 「歩数計」の検索結果
日経BP 「歩数」から「歩き方」の時代へ.(2020年5月17日引用)
PR TIMES.(2020年5月17日引用)
日刊工業新聞 歩き方を自動で分析するカメラ「MirrorWalk」が、丸井グループの社員向けイベント「インクルージョンフェス」で初披露されました。. (2020年5月17日引用)
ジャパンヘルスケア 【MIRROR WALK】紹介ムービー.(2020年5月17日引用)
NEC 歩行センシング・ウェルネスソリューション.(2020年5月17日引用)
マクアケ 美しい歩き方を追求する、NECの歩行センシングインソール A-RROWG.(2020年5月17日引用)
マクアケ NEC 【重要なお知らせ】仕様確定及び一部変更について.(2020年5月17日引用)
ソフトバンク Google Fit.(2020年5月17日引用)
アップル Google Fit.(2020年5月17日引用)
Google Google Fit.(2020年5月17日引用)

  • 執筆者

    稗田 恵一

  • 千葉県在住で、ITエンジニアとして約14年間の勤務経験があります。過去には家族が特別養護老人ホームに入所していたこともありました。2018年からは関東にある私大薬学部の模擬患者として、学生の教育にも協力しています。
    現在はライターとして、OG WellnessのほかにもIT系のWebサイトなどで読者に役立つ記事を寄稿しています。
    保有資格:第二種電気工事士、テクニカルエンジニア(システム管理)、初級システムアドミニストレータ

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