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しびれ・麻痺 腰痛

コロナ禍の今だからこそ知りたい、専門家のいる機関でできる腰痛対策

新型コロナウイルス感染対策で外出を控えたりリモートワークに切り替えたりして、以前よりも立ち歩く時間が少なくなった代わりに机の前に座っていることが多くなり、腰痛を抱えている方も多いのではないでしょうか。
梅雨が明ければ息つく間もなく暑い夏を迎える今、外歩きが暑さでおっくうになる前に、専門家のいる機関で腰痛の原因を探って対策を立ててみませんか?
本記事では『スリーウエルネス』で実際に使っている計測器をどのような目的で利用しているかをご紹介します。

寝ても覚めても変わらぬ腰痛

どうして腰痛になるの?腰痛の原因と関連する疾病

そもそも人間は腰痛になりやすい

何の予兆もなく腰に「ぎくっ」と鮮烈な痛みを伴う”魔女の一撃”を受けるぎっくり腰(急性腰痛症)。
そんな思い当たる原因のない腰痛に見舞われると「何もしていないのに…」と理不尽に感じるかもしれませんが、実はもともと人間は腰痛になりやすい生き物なのです。
背中のS字カーブは進化の過程で人類が得た特徴
もともと人間の祖先は4足歩行で、骨格や筋肉もそれに適したつくりになっていました。
進化の過程で2足歩行となり、それに伴って骨格も変化しましたが、その進化があまりに急速だったため、骨盤は依然30度ほど前に傾いています。
不安定な骨盤の上で上半身を支えなければならないため、必然的に腰椎に大きな負荷がかかるようになっています。
そのためか腰椎は人体にあるさまざまな器官のなかでも老化が早く、20歳を過ぎるころには老化がはじまるとされています。

腰痛になる原因の生活習慣と疾患とは

腰痛になる主な原因としては、不良姿勢や筋力低下、股関節の柔軟性低下などが挙げられます。
また、職業や生活習慣、ストレスなどに起因するケースも多く、私たちの暮らしの仕事や家事、育児、介護などあらゆるところに発症因子が潜んでいるのです。
なかでも中腰姿勢で作業をする介護職や立ちっぱなしの接客業、座りっぱなしのデスクワーカーの方たちは、体の一部に偏って負担がかかってしまいがちで、特に発症リスクが大きいといえます。
また、内部的な疾患でも腰痛を発症することがあります。
坐骨神経痛,椎間板ヘルニア,脊柱管狭窄症
代表的な疾患には「腰部脊柱管狭窄症」や「腰椎椎間板ヘルニア」などがあります。
これらの疾患は老化に伴う腰椎・椎間板の変性や筋力低下、肥満、柔軟性不足なども原因として挙げられますが、この肥満や筋力低下、柔軟性不足というのがなかなかやっかいなもので、体が重く感じたり、手足を動かしたときに痛みを感じたりすると運動をしようという意欲が失われて、体力が落ちてしまい、さらに腰痛が悪化するという悪循環に陥ってしまうことも。
しびれやまひといった神経系の症状が出てしまうと、後遺症が残ってしまいかねません。
そうなると、運動はおろか、日常の家事や散歩も自由にできなくなり、特に高齢の場合は、引きこもりや寝たきりのきっかけにもなり得ます。

腰痛のもとを知って対策するために

とはいえ「日々の仕事や家事、育児、介護などあらゆるところに潜む」腰痛リスクを完全に排除することは難しいでしょう。
職種のみが原因であれば、人によっては転職で解消することも可能かもしれませんが、家事や育児、介護など、決して避けることのできないものもあるはずです。
そうなると、自分の体格・姿勢や日常行動に応じた予防・改善策を見つけるほかありません。
最大のリスクが筋力不足なのであれば筋力トレーニングを、柔軟性や関節可動域に課題があればそれに適したストレッチを、そもそも明らかに体重過多で腰に負担がかかっているのであればまずは減量に取り組みます。
もちろん、現時点で症状がない場合は、自分の課題を明確に見極めることは難しいでしょう。
では、腰痛対策をするためにはどうしたらよいのか。
整形外科にかかるのも一案ですが、「病院にかかるほどでもないし、自分で軽減する方法を知りたい」という方には柔道整復師や理学療法士などのリハビリの専門家がいる機関を訪ねてみることをおすすめします。
筆者の勤めている『スリーウエルネス』で使用している計測器を例に、どんなサービスを受けられるかを以下で紹介します。

触れなくても骨格のゆがみや筋肉の様子がわかる『peek a body』

立っているだけで身体バランスをチェック peek a body

peek a body(ピーク ア ボディ)』はKinect センサー(自動認識センサーカメラ)を使用して前後左右4方向の直立姿勢を撮影します。
最短で20秒ほどで測定ができるため、身体に負担の少ない測定器具です。
身体の関節ポイントを自動分析して、身体のゆがみや、筋肉の硬直・過伸長、筋肉緊張の度合いなどを高精密3DCGでモニター上に表示します。
測定結果はモニター上で確認するだけでなく、評価シートとしてプリントアウト可能です。
身体のゆがみの程度を、レーダーチャートや10段階評価でわかりやすく表示されており、起こりうるむくみや手足のしびれといった体調不良のリスク指数も把握できます。

『スリーウエルネス』では初回測定で実施し、利用者さんに身体の状態を客観的に見ていただきます。
状態を知ることで、何が原因で痛みが出ているのか、姿勢が悪くなっているのかをわかりやすく解説。
さらに、『peek a body』ではどの筋肉が弱くどの筋肉が張っているなどがわかるため、電気刺激装置を使用したりスポーツマッサージをすることで硬くなってしまった筋肉を緩めたりして身体のトレーニングをするための準備を整えます。
さらに筋力の改善ができるように、専門家が適切な有酸素運動やバランス運動などの指導を行います。

気になる腰痛は専門家に相談しよう

さまざまな計測器で身体の状態をチェック

『スリーウエルネス』では今回ご紹介した計測器以外にも、アスリート向けにFMS測定を行ったり、基礎疾患のある方にバランス感覚や徒手筋力測定を行ったりして、個々人に合わせたトレーニングやケアのプランをご提案しています。
トレーニングとケアを受けられる施設であれば、腰痛が改善した後に筋トレを継続することで症状の軽減や再発予防が可能です。
腰痛で悩んでいる方は、一度お近くの専門家のいる機関を訪ねてみることをおすすめします。

参考:
peek a body PES-1(2021年6月30日引用)

  • 執筆者

    大塚 博生

  • 岡山の北長瀬駅から徒歩約3分の立地にある、ホテルとトレーニング&ケアの複合施設『スリーウェルネス』に所属している柔道整復師の大塚です。
     https://3wellness.jp/
    免許取得後、スポーツ系の接骨院などで4年間経験を積んでいます。
    多くのスポーツ選手や痛みで悩む患者様の治療とトレーニング指導を行っていました。
    現在はその経験を活かして、ケアとトレーニング指導を担当しています。

    保有資格:柔道整復師、キッズコーディネーショントレーナー、Fast認定クリニシャン

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