60代以上はスポーツクラブにかけるお金が多い!?運動習慣のない高齢者も体力づくりを始めてみよう
健康志向の高まりから、スポーツクラブに通う人が増えてきました。
特に60歳以降のシニア層がスポーツクラブを利用するケースが増加し、体力づくりの場として活用されています。
運動を継続するとなると根気が必要になりますが、スポーツクラブに通うことを習慣にしてみることもおすすめです。
今回は、スポーツクラブの利用動向や、シニア層におすすめの活用方法をお届けしていきます!
目次
60代のスポーツクラブ利用料が最も多いという調査結果
総務省が2013年に実施した家計調査では、1世帯あたりの年間支出を報告しており、そのなかで「スポーツクラブ利用料」に関するデータが発表されました。
2人以上の世帯を対象とした調査では、スポーツ施設利用料の支出額が最も多かった年代は「60代」であると報告されています。
また、70歳以上でも、30〜40代より支出額が多く、高齢者がスポーツクラブにお金をかけているという実態がうかがえます。
平均寿命が延伸する昨今においては、60代以降のシニアにも元気で生き生きとした方が多く、運動する習慣を持つ人が増えてきているのでしょう。
「アクティブシニア」という言葉も誕生するくらい、元気な高齢者が増えてきているのです。
筆者が通っているスポーツクラブでも、60代以降の利用者は非常に多い印象で、筋力トレーニングやウォーキング、ジョギングなどの運動に取り組まれています。
こうして運動を習慣的に行っていくことは、生活習慣病の予防になるだけでなく、将来的に寝たきり・座りきりになることを防ぐという観点からも効果が期待できるでしょう。
もちろん運動が苦手な高齢者もたくさんいますが、同世代の方の頑張りを真似て、ぜひ運動を習慣化していきたいところですね。
自力では運動が続かない…それならスポーツクラブに通ってみよう!
「運動が健康に良い」ということは多くの方がご存じですが、それを継続するのは容易ではありません。
体を動かすことが好きな方であれば、運動をすることが「楽しみ」として位置づけられますが、運動が苦手な方ではどうしても「義務」のように感じてしまいます。
いくら「運動をしたほうが良い」と言葉でいわれても、自分の力だけではなかなかモチベーションが上がらないというのが本音ではないでしょうか?
筆者もどちらかというと運動は苦手なので、人から運動をするようアドバイスされても、なかなか重い腰が上がりませんでした。
しかし、やはり将来的に生活習慣病になったり、整形外科的な疾患になったりすることを予防したいと考えるようになり、2年ほどまえからスポーツクラブに通っています。
面倒に感じてしまうことも多々ありましたが、「週1回は絶対に通う!」とルールを決めたことで、運動習慣が定着していきました。
「楽しみ」というレベルにはなっていませんが、週1回通うと決めたことで程よく強制力が働き、運動する時間を確保できていると感じます。
自力で運動を続ける自信がない高齢者の方は、スポーツクラブを利用することで、運動の習慣化に対するモチベーションを高めてみてはいかがでしょうか。
初心者でもOK!高齢者でも通いやすいスポーツクラブの特徴は?
スポーツクラブ・ジム・フィットネスなどさまざまな呼び方がありますが、運動を行う場は非常にたくさんあります。
あまり運動を行ったことがない方は、「どこに行けばいいの?」「マシンなどを一人で使えるか自信がない…」など、いろいろな不安が伴うことでしょう。
スポーツクラブのなかにも、一人でランニングや筋力トレーニングを行って、シャワーを浴びて帰る施設もあれば、高齢者が取り組みやすいプログラムが用意されている施設もあります。
スポーツクラブのなかにインストラクターがいて、高齢者がグループで運動を行うクラスも存在するので、始めのうちはこういったものを利用することがおすすめです。
たとえば、体操・ストレッチ・太極拳・簡単エアロビ・ヨガなど比較的ゆるやかな運動を行うプログラムを用意していることがあります。
一人で黙々と運動することに自信がない方は、まずこうしたプログラムを扱っているスポーツクラブに通い、体を動かす習慣を身につけると良いでしょう。
高齢者の方では、外出・コミュニケーションの機会にもなり、生活が活発化する例も少なくありません。
シニア層がスポーツクラブの費用を安く済ませるポイント
施設によっても開きはありますが、スポーツクラブに通うためには、月に5,000円〜1万円程度の費用がかかることが多いです。
誰でも費用は少しでも安いほうがうれしいですが、特に年金で暮らしている高齢者はスポーツクラブにかかるお金を抑えたいと感じるのではないでしょうか?
●「シニア割引」を有効活用する
スポーツクラブのなかには、60歳以や65歳以上の方を対象とした「シニア割引」が設けられている所もあるので、ホームページなどをチェックしてみましょう。
こうしたサービスはシニアの特権なので、ぜひフル活用してお得に運動を続けてみてください。
●利用時間帯による割引サービスも
日中の決められた時間帯だけ利用する「デイタイム会員」や、午後5時以降など夕方から夜間だけ利用する「アフター5会員」といったように、利用の時間帯によってプラン・料金が変わる施設もあります。
「平日の午前中」だけなど限定した時間帯の利用であれば、低価格で済む料金プランも存在するので、比較的時間の融通がきく高齢者にはメリットがあるでしょう。
月に2回など少ない回数しか通わない場合は、1回あたりの利用料は割高になりますが、回数券のほうが総額では安く済むケースもあります。
施設によっても料金体系やプランには違いがありますが、いくつかの施設を比較しながら、お得に通えるスポーツクラブを見つけてみてください。
まとめ
健康志向が高まるなか、スポーツクラブに通う高齢者は増えてきています。
運動不足は生活習慣病のリスクを高めてしまうため、将来的なことを考えてもできることから運動を始めておくほうが得策です。
なかなか継続するのは難しいですが、「週に1回」「月に2回」などスポーツクラブに通う頻度を自分のなかでルールにすることがおすすめです。
同世代のアクティブなシニアに倣い、割引制度などを上手に使って、お得に体力づくりを続けてみてください!
参考:
総務省統計局 高齢者の家計(2018年2月10日引用)
細野 政和 さん
2021年6月7日 4:49 PM
68歳で、現役です。
糖尿病で、運動不足です。地元で知られたくないので、週1で駐車場がある施設を希望しています。住所は、中野区です。