在宅介護やリハビリなど健康をとり戻す生活に役立つ情報を。

  • Facebook

健康応援 OGスマイル

足関節捻挫後のサポーターの装着方法、本当にあっていますか?正しい装具の装着方法、教えます。

足関節捻挫は、誰もが一度は経験するといっても過言ではないほど、ポピュラーな捻挫です。
医療機関では損傷や回復の程度に応じ、患者さんにサポーターを処方しますが、装着方法ひとつで治癒に差が生じることをご存じでしょうか?
ここでは、正しいサポーターの装着方法から、血腫を速く引かせるポイントまでまとめました。

サポーターの正しい巻き方知っていますか

足関節捻挫にサポーターをする意義

そもそも、なぜサポーターを装着するのでしょうか?
足関節捻挫に対しサポーターをする意義は、その受傷メカニズムと修復過程にあります。

1)捻挫の受傷機転(けがをするきっかけ)

たとえばスポーツを楽しんでいるときに、他人と接触して受傷する場合や、自宅の階段で足を踏み外してしまうなど、その受傷機転は多岐にわたります。
しかし、同じ経緯であっても受傷する箇所はそれぞれ異なります。
そのなかでも特に多いのが、足関節の内反(足の平が身体に対して内側に向く動き)を強制され、外側の靭帯が損傷するケースです。

2)靭帯の修復期間

外側の靭帯が損傷した場合、軽度で2週間、重度では約2カ月程度の修復期間を要するとされています。
この修復期間に過度な刺激を与えてしまうと、組織の正常な修復過程を阻害してしまい、後遺症を残すことにもなりかねません。
こうした二次的に起こる障害を予防するためにも、適切なサポーターを使用し患部を保護する必要があるのです。

正しい装着方法

サポーターにはさまざまな種類があり、装着方法にも多少の違いはありますが、共通していえることは、「正しい位置に当てること」と「圧迫を加えること」です。

1)正しい位置に当てる

狭義の意味での足関節は、ふくらはぎの脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)、足の骨の距骨(きょこつ)で構成されています。
内反捻挫では、外側の靭帯が損傷されると上述しましたが、外側の靭帯は腓骨から距骨、踵骨(しょうこつ)などに付着しており、主に内反方向への抵抗を生み出す役割を担います。
このため、内反動作を制御することが、サポーターの主な役割になります。
製品のなかには、強力に内反制動をするプレート入りのサポーターもありますが、その位置がずれるだけでもサポーターとして機能しなくなるので、取扱説明書を熟読し、製品の特徴を把握したうえで使用することが望ましいです。

2)圧迫を加えること

多くのサポーターはマジックテープなどで留め、締めつけるタイプが主流です。
どこまで締めるかは明確に記載されていないため、人によってその程度は変わります。
しかし、このテープで留める強さも、治癒を促す重要なものになります。
急性期後(受傷早期)に腫脹が残存してしまうと、足関節が硬くなる原因になります。
足関節は足の末端であり重力の影響を受けやすく、足部全体に腫脹が起こるため、皮膚や皮下組織、足根管や支帯などの場所で拘縮が残り、正常な動きができにくくなります。このため、十分な腫脹管理を行う目的で、圧迫を加えることが望ましいです。

サポーターの巻き方

装着時のコツ

装着時のコツとしては、サポーターのマジックテープの留め方と、靴下の選び方の2点がポイントになります。

1)マジックテープの留め方

足関節のサポーターには、複数のマジックテープがついている場合がほとんどです。
マジックテープには留める順番がありますが、ここで重要になってくるのが「必ず仮留めをする」ということです。
1カ所にしっかりとマジックテープを巻き、ほかの場所を締めようとすると、最初に巻いた部分が動いてしまうことがあります。
このズレにより皮膚がかゆくなったり、場合によっては表皮を傷つけてしまうこともあります。
マジックテープは一度仮留めし、その後丁寧に巻き上げるように締めつけてから留めましょう。
こうすることで、サポーターのズレを最小限にとどめることができます。

2)靴下の選び方

サポーターに靴下は関係ないと思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、衛生的にも圧迫を加えるという意味でも、靴下はとても重要なアイテムになるのです。
たとえば、足首よりも下のタイプの靴下を履き、サポーターを装着すると、足首よりも上の地肌に直接サポーターが当たることになります。
この状態を続けると、汗をかいてサポーター側が不衛生になり、皮膚トラブルを引き起こす恐れがあります。
また、水分に触れることでサポーターの形状が崩れてしまうと、サポーターとしての機能が低下することも考えられます。
サポーターを装着する場合は、サポーターがかかる部分をすべてカバーできる長めの靴下を着用する必要があります。
次に、圧迫上での問題です。
先ほどと同様に足首以下の靴下を履くと、覆われている部分とそうでない部分で、圧迫の加わり方にムラが生じます。
これにより、本来であれば圧迫を加えたい部分が緩くなり、血腫が長引く原因にもなりかねません。
サポーターは、長い靴下とセットで装着しましょう。

血腫を速く引かせるポイント

血腫を速く引かせるポイントは、足関節の骨形状にあります。
主に血腫がたまりやすい場所としては、足関節の特にスペースが大きい部分になります。

  • ●内果、外果周囲
  • ●足関節前方
  • ●アキレス腱の内外側

これらのスペースは、通常のサポーターのみでは圧迫が困難であるため、患者さんの骨形状に合わせて厚みのあるパッドを切断し、それを当ててからサポーターを巻くという方法を取ります。
このひと手間を加えるだけで、効果的に足関節の血腫を圧迫することができ、結果として治癒の促進にもつながります。

正しい巻き方でより効果的な「サポート」を

普段、なに気なく処方しているサポーターも、少しの工夫を凝らすことで患者さんの治癒が促進され、満足度の向上にもつながります。
サポーターを巻いていたにも関わらず、なかなか痛みが取れなかったり、予後が悪い方などは、使用方法を誤っている場合が多いです。
サポーターは処方するだけで終わらせるのではなく、正しい巻き方を分かりやすく伝えることが重要です。
また、早期の回復に向けて、処方後の患者さんをサポートしていくことは、医療従事者の大切な仕事でもあります。
今回ご紹介した方法は、比較的簡単にできるものばかりですので、ぜひ臨床の現場に取り入れてみてください。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)