在宅介護やリハビリなど健康をとり戻す生活に役立つ情報を。

  • Facebook

健康応援 OGスマイル

理学療法士を目指す方必見!養成校を選ぶべきポイントを解説します

高齢化率の上昇にともない、今後のリハビリ専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)への期待はますます高まっています。
しかし、リハビリ専門職を目指そうと考えた場合、専門学校や大学、3年制や4年制など選択肢が多くて悩む方もいるでしょう。
本記事では、現場で働く理学療法士の視点から、それぞれの養成校におけるメリットなどについて解説します。

成校を選ぶべきポイントを解説

どの養成校でも取得できる免許は同じ

どの養成校でも取得できる免許は同じ

●国家試験の受験資格は3年以上の養成校で学ぶこと

昭和40年6月29日に施行された理学療法士および作業療法士法によると、国家試験の受験には養成施設において必要な知識や技術を3年以上学ばなければいけないとされています。
この養成施設(養成校)には、大学、短期大学(3年制)、専門学校(3年制、4年制)などがあります。
簡単にいえば、「指定された学校で3年以上学んで卒業できるなら国家試験を受けてもいいですよ」ということです。
そのため、国家試験合格後に交付される免許は同じもので、実際の免許には何年学んだかなども記載されていません。

●通学年数だけで養成校を選ぶのはNG

早く免許が取れるから3年制の養成校にしようと安易に考えてはいけません。
ここでは入学前におさえておきたいポイントを挙げてみます。

◯国家試験の合格率は学校によって違う

受験資格に記載されているとおり、どの養成校を卒業しても国家試験に合格しないと免許が与えられません。
そのため、仮に3年制を卒業して国家試験に不合格になった場合、1年後の試験に合格しなければなりません。
そのため、最短で免許取得を目指すために3年制の養成校に入学した方は、ストレートで合格することが重要になります。

◯3年制の学校にむいているひとは?

3年制では、4年制にくらべると単位取得までに必要な期間が1年短いため、授業のペースやスケジュール(時間割り)などもタイトになります。
また、専門的な知識はしっかり学べますが、一般教養や他分野などのジャンルを学ぶ機会は少なくなるでしょう。
一度でも社会人経験をしている方、個人的な理由で4年間通学できない方などは3年制の養成校を選択していいかもしれません
また、最終学年では長期の臨床実習が必須カリキュラムになるため、国家試験の対策に費やす時間を確保するのが大変です。
「自分で学習計画をたてて、早い段階から試験対策を行える」という方は問題ないでしょう。

3年制と4年制では卒業後に違いがでる?

3年制と4年制では卒業後に違いがでる?

国家試験受験までの要件や3年制養成校の特徴について前述しましたが、ここでは4年制との違いを詳しくご紹介します。

●3年制と4年制は具体的になにが違うのか?

簡単ですが、以下に3年制専門学校と4年制大学の比較をしてみます。

難易度(倍率) 総学費 スケジュール 学習内容
3年制(専門学校) 低い 安い 厳しい 専門分野に特化
4年制(大学) 高い (私立は)高い 少し余裕あり さまざまな分野を学べる

国家試験の合格率は気になるところですが、これは養成校によってさまざまな対策があるため、ここで一概にわけることはできません。
そのため、志望している養成校のホームページや案内資料などで確認することをおすすめします。

●「高度専門士とは?」4年制専門学校の特徴

ここまでは、専門学校=3年制としてご紹介していましたが、実は4年制の専門学校も多くあります。
「専門学校なのに4年?」と思うかもしれませんが、実は3年制にはないメリットがあります。
その1つに、卒業後は高度専門士の学位が与えられる(認定を受けた4年制専門学校のみ)ことが挙げられます。
高度専門士とは、4年制大学卒業者と同等の学力があるとみなされ、卒業後に大学院(修士課程)への進学が可能となります。
高度専門士を認定する養成校の条件として、4年以上修業すること、取得単位数が124単位以上であることが条件となります。
4年制の専門学校への進学を考えている場合、文部科学大臣認定の養成校か(卒業後に高度専門士を名乗れるか)を必ずチェックしておきましょう。

●就職後の給料は4年制大学卒業者のほうが高い

卒業してからの給料を考えて志望校を選ぶ方は少ないかもしれませんが、実際には3年制と4年制で差がでる職場もあります。
特に給料体系がしっかり決まっている公立病院や大手法人などでは、専門学校と大学卒業者の初任給に差があることが多いです。
過去に有名国立大学を卒業していても、就職時の最終学歴は3年制の専門学校卒となることにも注意が必要です。
しかし、高度専門士を取得していた場合、大学卒業者と同等の扱いになる(職場によって)ことは重要なポイントとなります。
「取得する免許は同じなのに差がでるのはおかしい」と思うかもしれませんが、現実として知っておいて損はないでしょう。

後悔しないために知っておこう!4年制大学に進学するメリット

前述した3年制の特徴や高度専門士制度を含め、4年制大学に進学するメリットについてご紹介します。

●キャンパスライフを楽しめる

大学での生活といえば、校舎前の広場で歓談している光景を思い浮かべる方もいるでしょう。
特に国公立の4年制大学では、学生食堂や大きな図書館など学内の設備が充実しているため、空き時間などを有効活用することができます
専門学校の場合、校舎が1つのビルディングであることが多く、イメージしているキャンパスライフとは異なるかもしれません。
また、4年制大学では授業のスケジュールを自身で組むことができるため、アルバイトや遊びの時間なども調整しやすいです。
「時間に余裕をもちたい」、「友達と遊ぶ時間も大切にしたい」という方の場合、4年制大学に進学することをおすすめします
ただし、しっかり学習計画をたてて勉強しないと国家試験に合格できないため、遊びと勉強を両立できることが前提になります。

●専門知識以外にさまざまな分野が学べる

専門学校ではカリキュラムが詳細に決まっているため、授業のスケジュールに関して選択肢が少なくなります。
また、学部も医療関係(リハビリ専門職や看護)のみで構成されていることが多く、交流の幅も狭くなりがちです。
4年制大学では、同じキャンパス内でもほかの学部(文系・理系など)が併設されているため、うまく交流ができれば自身の視野を広げることができるでしょう。
また、医療関係以外の講義(文学や歴史など)を選択することができるため、幅広い教養を身につけることが可能です。
特に、今後は専門職大学制度が普及してくるため、医療以外の分野とどう連携していくかが重要になります。

●卒業後は大学院に進学できる

大学や4年制専門学校(高度専門士が認定される)では、卒業と同時に大学院へ進学できる権利を得ることができます
リハビリの分野でも基礎研究や臨床研究など、研究分野の発展に力が入れられています。
そのため、卒業後は臨床家としてではなく、いわゆる研究者として活躍する方もいます。
臨床を続けながら大学院に通う方もいますが、仕事と学業の両立はかなりの負担になります。
そのため、卒後すぐに大学院へ進学し、合計6年かけてから臨床現場へでることも1つの選択肢です。
3年制の専門学校を卒業した場合、大学院に進学するためにはもういちど4年制大学に入学して卒業する必要があります
臨床だけでなく、教育や研究など具体的に将来のビジョンをもっている方は、4年制大学に進学することをおすすめします。

将来のことを考えて養成校を選ぼう

将来のことを考えて養成校を選ぼう

専門学校と大学では、学費や就業年数以外だけではなく、学べる内容や卒後の進路などさまざまな違いがあります。
旧来のリハビリ専門職は医療機関での勤務が多数でしたが、現在は一般企業や研究施設をはじめ、起業する方など、働くフィールドは広がっています。
今後、社会の変化に柔軟に対応していくには、幅広い知識と他分野とのつながりが重要になります。
どの養成校も取得できる免許は同じですが、自身の将来を見据えて志望校を選んでみてはいかがでしょうか。

参考:
公益社団法人日本理学療法士協会ホームページ.(2019年5月20日引用)
文部科学省ホームページ.(2019年5月20日引用)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)