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リハビリについて

ST(言語聴覚士)が行うリハビリはことばや嚥下機能のトレーニング

一般的に、リハビリの先生というと理学療法士や作業療法士がよく知られています。
しかしそのほかにも、「言語聴覚士」という「話す・聞く・食べること」を目的としたリハビリを行う先生もいます。
病院や施設でお世話になる方も多い言語聴覚士ですが、具体的にどのようなリハビリを提供しているのか解説していきます。

言語聴覚士がいるのは病院だけ?どんなことをする仕事?

言語聴覚士とは、話す・聞く・食べるなど主にお口の周りに関するリハビリを行う専門家です。
体のリハビリを行うことで知られている理学療法士・作業療法士と同じく、国家資格として位置づけられています。
ちなみに、理学療法士をPT、作業療法士をOTと略すのに対し、言語聴覚士は「ST」と略します。
これは、「Speech(話す)」の「S」と覚えると記憶しやすいです。
次の表にあるように、言語聴覚士は理学療法士・作業療法士とくらべて少ないですが、病院・施設でお世話になったことがあるという方もいることでしょう。

   

資格名 各学会の会員数
理学療法士 106,670名
作業療法士 52,456名
言語聴覚士 15,948名

(上記は各学会における2017年の統計データより引用)

上記の数は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の学会に所属している方の人数を表しているため、実際に資格を持っている方はもう少し多くなります。
どの職種も年々増加傾向にあり、言語聴覚士もその数は増えてきています。
病院や介護施設など、さまざまな場所で言語聴覚士が活躍していますが、これから見かける機会がさらに増えてくるかもしれません。
話す・聞く・食べることは、毎日ごく自然に行っていることですが、これらが障害されると非常に大きなストレスがかかるものです。
言語聴覚士は、患者さんの気持ちに寄り添いながら必要なリハビリを提供しています。

言語聴覚士のリハビリは、発達障害・脳血管障害・パーキンソン病など幅広い

「話す・聞く・食べる」を目的としたリハビリが必要となる病気や障害とは、どのようなものなのか、イメージがわかない方もいるかもしれません。
言語聴覚士が働いている領域は幅広く、対象となる患者さん・利用者さんもさまざまです。
言語聴覚士のリハビリを受ける可能性がある、病気や障害の例を解説していきます。

●脳血管障害(脳梗塞・脳出血など)

脳神経外科などでリハビリ部門がある病院には、言語聴覚士がいることも多いです。
脳梗塞や脳出血になると体にまひが残る可能性があることはよく知られていますが、実は話すこと・食べることに影響がでる場合も少なくありません。
たとえば、脳の言語領域と呼ばれる部分が傷つけられると、「失語症」という状態になることがあります。
失語症にもさまざまなタイプがあり、話すことが難しくなる場合、言葉の意味が理解できなくなる場合などがあります。
その方によって言葉がうまくでてこない、食べ物を飲み込めないなど症状はさまざまなので、言語聴覚士は個別に必要な介入をしていきます。
食べる・飲み込むための練習は、食事の時間帯に言語聴覚士が伺い、リハビリをかねて進めていくケースもあるでしょう。

●パーキンソン病

パーキンソン病では、食事のときに飲み込みにくくなったり、うまく言葉を発音できなくなったりすることがあります。
パーキンソン病の場合は、歩くときに最初の一歩がでにくい「すくみ」というものが生じることがよく知られています。
言葉に関しても同様に、言葉がでにくい、極端に早口になるケースがあるのです。
言語聴覚士は、ゆっくりと一言ずつ話す練習をするなどの対応にあたります。
そのほか、パーキンソン病では字を書くことが難しくなるケースが多いため、マス目を活用しながら書字の練習を行う場合もあります。

●吃音(きつおん)

「お、お、お、おはようございます」のように、出だしの音が続いてしまう吃音(きつおん)といわれる状態が気になって病院を受診される方もいます。
子どもの吃音が気になって受診する方が多いですが、成人でも吃音で悩まれている方はいます。
子どもの場合は自然に治ることも多いといわれていますが、程度によってはうまく言葉がでないことがストレスになるケースもあり、言語聴覚士によるリハビリが必要になることがあります。
吃音が生じる原因は詳しくわかっていませんが、言語聴覚士と一緒に発声の仕方を練習することによって改善できる場合も多いです。

●発達障がい

発達障がいの子どもが、幼稚園や学校での生活に適応するために必要なリハビリを言語聴覚士が提供することがあります。
数はそれほど多くありませんが、言語聴覚士が発達障がいの子どもたちのコミュニケーションや食事、学習などに介入していきます。
たとえば、滑舌が悪いお子さんには舌の動きというレベルで介入することもありますし、自閉症のお子さんには絵カードなどを活用しながらコミュニケーションスキルを高めていくケースもあります。
発達障がいの子どもは文字の形状などがうまく捉えられないことがあるため、文字学習をサポートする場合もあり、リハビリの内容は多様化します。

発達障害に対応可能な言語聴覚士は少ない傾向。在籍状況はホームページでチェック!

言語聴覚士によるリハビリを受けてみたいと感じても、どこに行けば良いかわからないという方もいることでしょう。
病院や施設のホームページをよく見てみると、リハビリスタッフの種類や人数が記載されていることも多いです。
もちろんリハビリを処方するのは医師なので、医師が必要と判断しなければリハビリを受けることはできない可能性があります。
しかし、食べる・話す・聞くなどお口周りのことでリハビリをしてみたいと感じるときは、まず病院・施設のホームページをチェックして、言語聴覚士が在籍しているか確認することをおすすめします。
特に吃音や発達障害に対応できる言語聴覚士がいる病院は数が少ない傾向にあるので、事前にきちんと調べておくようにしましょう。

まとめ

言語聴覚士のリハビリというと、どのようなことをするのかイメージがわかなかった方も多いと思います。
今回ご紹介したように、言語聴覚士は話す・聞く・食べることについて、その方のニーズに合わせてサポートしてくれます。
リハビリで話す・聞く・食べることがスムーズになっていく方も多いので、ぜひ積極的に言語聴覚士のリハビリに励んでみてください。
参考:
日本理学療法士協会 統計情報(2018年1月18日引用)
日本作業療法士協会 協会について(2018年1月18日引用)
日本言語聴覚士協会 会員動向(2018年1月18日引用)

関連記事:
リハビリテーションとは?理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の違いと役割をわかりやすく解説!

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