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温熱療法って本当に効くの?効果や種類と自宅でカンタンにできる4つの方法を解説

病院に行くと横になって肩や腰を温めている方を見たことはありませんか?
病院ではホットパックと呼ばれるもので体を温める治療をすることがあり、これは温熱療法の1つになります。
温めたら気持ちよくなるのはお風呂につかる日本人は誰しも感じていることだとは思いますが、痛み・肩こりなどに効果があるのか疑問に思っている方も多いと思います。
今回は温熱療法の種類や効果と自宅でもできる方法を紹介します。

温熱療法はこんなにある!病院でできる温熱療法を紹介

温熱療法と聞くとホットパックや温泉など浮かびますが、病院ではほかにもさまざまな温熱療法の機器があります。
それぞれの機器の特徴を紹介していきます。

1)ホットパック

ホットパックとは温かい物質で患部を覆うことによって、その部位の組織を加温して治療に役立てようとする温湿布の総称になります。
日本ではシリカゲルというお菓子の袋に入っている乾燥剤を、お湯の中で温めて使用しています。
シリカゲルは温かい水を多く取り込むことができるため、長い時間の保温効果が期待できます。
体の表面温度をあげるものとして使用されていましたが、小平ら(2012)によると深部の血流量の増加も認められたと報告があり、表面だけではなく深部の組織の温熱効果も期待できます
筆者の経験でも、深部の筋肉の痛みなどがある方にホットパックを使用すると、症状が改善することがよくあります。
ホットパックは、温熱療法で1番多くの病院に普及し実施されています。

2)超音波

超音波は超音波の浅い場所から深い場所まで、温めたい場所を狙って治療することができます。
スポーツ現場などでも使用されている治療法です。

3)過流浴

ジェットバスのように水の動きが発生しているお湯に手足をつけて温めます。
お湯による温熱効果に加えて水の対流によるマッサージ効果も期待できます。

4)マイクロ波

マイクロ波は電磁波の一種になり、簡単にいうと電子レンジと同じ電磁波を使います。
マイクロ波(極超短波)を患部に当てることにより、その部位の温熱効果を期待します。
体の深くまで温めることができるとも言われており、また操作が簡単なので病院でも多く普及している機器になります。
しかし、体内にインプラントがあったり、ネックレスなどをしている場合には金属を加熱してしまう恐れがあるため注意が必要です。

温熱療法の効果とは?向いている人・向いていない人の条件を理解しよう

温熱療法の効果は見解が一致していないことも多いですが、一般的には痛みの緩和や柔軟性の向上、血流の改善などさまざまな効果があると言われています。
どんな状態の人にでも実施して良いわけではなく、向いている人・向いていない人の条件もあるためしっかりと確認しておきましょう。

●温熱療法って効果あるの?

温熱療法による生理的反応として、次のようなものが挙げられます。

  1. 1)代謝の亢進
  2. 2)血管拡張作用
  3. 3)組織の柔軟性の向上
  4. 4)リラックス効果

理学療法診療ガイドラインによりますと、背部痛や変形性関節症などの疾患の方に温熱療法を行った際に、症状の緩和などの効果があったとの報告が載っています。
また向中野ら(2017)によると、温熱療法を行いながらストレッチを同時に行うことで、ストレッチの効果が高まったとあります。
温熱療法は、ただ気持ちがいいだけではなく、効果も少しずつ立証されてきているようです。

●温熱療法に適している人の条件

温熱療法を行って効果がある方の条件は次のとおりです。
当てはまる項目がある方は、温熱療法の活用を検討してみてください。

  1. 1)肩こりなど筋肉の張りがある方
  2. 2)むくみがあるような方(血行不良)
  3. 3)ストレスを抱えている方(リラックス効果)
  4. 4)慢性的な痛みを抱えている方

このほか、糖尿病や肥満の方も広い範囲に温熱療法を行うことで、糖の代謝があがるためおすすめです。

●こういう症状がある方は要注意!

次のような状態の方は自分で判断せず、医師と相談してから温熱療法を実施することをおすすめします。

  1. 1)炎症反応が起きている
  2. 2)発熱
  3. 3)傷がある
  4. 4)病的な循環障害
  5. 5)感覚障害
  6. 6)血圧が低すぎる方(最高血圧が90mmHg未満)
  7. 7)悪性腫瘍がある場所

自己判断で温熱療法を行うと、逆に上記の症状が悪化する恐れがあるので、気になることがあれば医師に相談するようにしてください。

自宅で簡単にできる4つの温熱療法を紹介

自宅にあるもので簡単にできる方法や薬局などで簡単に手に入るものを紹介します。
また自宅で温熱療法をするときに一番気をつけなければいけないのが火傷です。
そのほか自宅でする際に気をつけたいポイントについて理解しておきましょう。

1)蒸しタオル

水で濡らしたタオルを丸めてレンジでチン!!これで蒸しタオルの完成です。
タオルに含んだ水の量によっても温度は変わりますが、電子レンジで1分程度加熱することを目安にしてください。
蒸しタオルはそのままだとすぐに冷めてしまうので、長持ちさせるコツが必要です。
それはレンジで温める時にラップなどで巻いて熱を逃げないようにすることです。
さらに、もう1枚タオルで巻いて患部に当てるようにすると、火傷のリスクが減るうえに、熱も逃げにくくなります。
ただし、蒸しタオルが熱すぎると火傷になる危険性が増すので注意しましょう。
また、温めた蒸しタオルを使用する時間は15~20分程度が目安です。

2)カイロ

カイロを使って温めるときは、貼るカイロのほうがおススメです。
カイロは手頃に手に入るうえ、温めたい部位に貼るだけなので簡単です。
筆者の患者さんでも膝が悪い方は膝の上にカイロを貼っている方がよくいらっしゃいました。
みなさん「楽になる」と言っていましたので別の患者さんにも話して実際に行ったところ痛みが軽減し、楽に生活できるようになったとおっしゃっていました。
かなり高温になるのでタイツや服の上から貼るようにして火傷には注意しましょう。

3)入浴

入浴すると全身の血行が良くなるため全身のコリの改善や疲労の回復につながります。
入浴のいいところは温熱作用だけではなく水圧による作用も加わるので、より血行が良くなり、マッサージ効果もあります
部分浴として手や足だけつかるのもいいでしょう。
注意するポイントは深くつかりすぎないことです。
肩まで深くつかってしまうと、水圧の作用により体中の血液が一気に心臓に戻ってきてしまい心臓の負担が大きくなってしまいます
お湯につかるときは、みぞおちくらいまでの深さにしておきましょう。

4)薬局で簡易型のホットパックは手に入る!

薬局に行くと電子レンジで温めるようなホットパックや湯たんぽが販売されています。
筆者も腰が痛いときなどは、赤ちゃん用に買った湯たんぽをレンジでチンして温めています。
一度見に行ってみてはいかがでしょうか?

まとめ

温熱療法は病院でも痛みの改善などの目的で用いられていますが、比較的手頃な方法で自宅でも行うことができます。
徐々に温熱療法に関する研究報告も増えてきており、今まで本当に効果があるのかあいまいだった部分が立証されてきています。
火傷などに注意しながら上手に利用してみてください。

参考:
理学療法診療ガイドライン 変形性膝関節症(2018年2月24日引用)
理学療法診療ガイドライン 背部痛(2018年2月24日引用)
小平 智之他;ホットパック療法による筋硬度、血流量に対する効果の検討ー準ランダム化比較対照試験による検討ー理学療法学術大会2012(2018年2月24日引用)
向中野直哉他:ホットパックとストレッチングの同時施行の介入効果に関する検討;理学療法学Supplement 2016(0), 0499, 2017 公益社団法人 日本理学療法士協会(2018年2月24日引用)

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